春が近づいてくると、庭やプランターに何を植えようかとそわそわしてしまう方も多いのでは?
様々な野菜や花の植え付けに適した春は、家庭菜園にとって最も重要な季節と言ってもよいでしょう。
筆者も初心者ながら、庭に小さな畑を作って家庭菜園をスタートしました!
この記事では、実録の野菜の育成の経過とともに、春植え野菜の育て方を解説します。

春植え野菜とは?家庭菜園初心者にもオススメ!
春植え野菜とは、春に植えて夏以降に収穫できる野菜のこと。
春は天気も気温も安定し、多くの野菜の種まき・植え付けに適した季節でもあります。栽培の難易度の低い野菜も多くなっているため、初心者が家庭菜園を始めるのにも最適な季節です。
今回、筆者が栽培にチャレンジした野菜は次の4種類です。
- リーフレタス
- ブロッコリー
- スナップエンドウ
- ジャガイモ
それぞれの野菜の栽培方法と、実録の生育状況をご紹介します。
リーフレタス

種まき | 春まき:2月下旬~5月上旬 夏秋まき:8月中旬~9月中旬 |
植え付け | 春まき:3月下旬~5月 夏秋まき:9月下旬~10月 |
収穫時期 | 春まき:5月~6月上旬 夏秋まき:10月下旬~12月中旬 |
難易度 | かんたん |
リーフレタスは、種まきからわずか2ヵ月で収穫できる、春植え野菜の中でもとくに育てやすい野菜の1つです。
夜間に必要以上に光が当たると「とう立ち」しやすいため、街灯等の光が当たらない場所に植え付けるようにしましょう。
収穫時には、外葉を使いたい分だけかき取るように収穫すれば、長期間楽しむことができます。

植え付けから約1ヵ月。ずいぶん株が大きくなりました。

育ったら一気に収穫しても良いですが、その日に使いたい分だけ外側の葉から採って使えば長く楽しめます。
リーフレタスはサラダにも使いやすいですし、焼き肉の際に肉を巻いても美味しい!食卓にも嬉しい野菜です。
とう立ちとは、花芽のついている茎が伸びてきた状態を指します。リーフレタスは葉を食べる野菜ですので、とう立ちしてしまうと味が落ちてしまいます。

ブロッコリー

種まき | 春まき:2月中旬〜3月中旬 夏まき:7月中旬〜8月中旬 |
植え付け | 春まき:3月下旬〜4月 夏まき:8月下旬〜9月 |
収穫時期 | 春まき:5月〜6月下旬 夏まき:11月〜12月中旬 |
難易度 | ふつう |
ブロッコリーは根腐れを起こしやすい野菜のため、水はけが悪い土地に植える場合には畝を少し高めに作るようにしましょう。
わき芽も食べられますので、本芽を収穫したあとに抜いてしまわないようにしましょう。

植え付けから約1ヵ月。
ブロッコリーの葉にはアオムシが付きやすく、葉が食べられてしまいます。
筆者のブロッコリーにもアオムシが付き、野菜用の殺虫剤を使ったり毎日駆除したりしていましたが、だいぶ葉が食べられてしまいました。
虫害を防ぎたい場合、植え付け時から防虫ネットを被せておくのがおすすめです。

ずいぶんブロッコリーらしくなってきました。

うちの子たちは全員ブロッコリーが好きなので、食卓でも活躍してくれます。
芽の奥の方にアオムシが入り込んでいる場合がありますので、収穫したら水を入れたビニール袋に10分程度浸けておくようにしましょう。

スナップエンドウ

種まき | 5月〜6月上旬 |
植え付け | − |
収穫時期 | 6月中旬〜7月 |
難易度 | やさしい |
スナップエンドウには、つるあり・つるなしの2種類があります。つるなしの場合、支柱を立てる必要がありませんので、より簡単に栽培することができます。
筆者も、つるなしの品種を育てていますが、つるありの方が収穫量は多くなる傾向があるため、自分に合った品種を選ぶようにしましょう。

花が咲きました!

写真を撮った時には、だいぶ時期が終わってきましたが、スナップエンドウも食卓で楽しませてもらいました。

じゃがいも

種まき | − |
植え付け | 春植え:3月〜4月中旬 秋植え:8月下旬〜9月上旬 |
収穫時期 | 春植え:6月〜7月上旬 秋植え:11月下旬〜12月上旬 |
難易度 | かんたん |
じゃがいもは春植え、秋植えで育てることができますが、初心者には春植えの方が育てやすくなっています。
種いもをそのまま植えるのではなく、2週間〜3週間程度太陽光に当てて「芽出し」をしてから植え付けた方が生育が良くなります。

芽出し期間が終わったら植え付けをします。
植え付けの前に畑に化成肥料をまき、耕しながら肥料と土を混ぜていきます。

土を混ぜたら畝を作ります。

深さ、幅ともに15cm程度掘り、30cm間隔で植え付けていきます。

植え付けたら、土をならして完成。

じゃがいもを育てるのは初めてなので、こんなに育つとは思っていませんでした(笑)
試しに1株収穫してみたところ、まだ小粒ではあったものの美味しい新じゃがができていて感動しました!

土づくり

土づくりのために購入したものは次のとおりです。
- 堆肥
- 苦土石灰
- 化成肥料
実際の土づくりの流れを紹介します。

こちらのスペースに畑を作っていきます。
土づくりは、植え付けをおこなう2週間前には始めるようにしましょう。

まず、雑草処理もかねて土を耕していきます。

1㎡あたり1~3kgの堆肥をまきます。

育てたい野菜に応じて1㎡あたり100g~300gの苦土石灰をまんべんなくまきます。

土と堆肥を混ぜるように耕していきます。

植え付けをする1週間以上前に化成肥料をまきます。

化成肥料と土を混ぜるように耕します。

畝を作り、土づくりは完成!

こちらのスペースにはほうれん草を植えています。
間引き菜はベビーリーフにもなり、長く楽しめる野菜です!

育てやすい春野菜で家庭菜園デビューしちゃおう!
気候の安定する春は、初心者でも野菜を育てやすい季節です!
暖かくなってきた時期に、自分が植えた野菜がすくすく育ってくれたら愛おしくなってきますよね。
筆者自身も家庭菜園初心者ですので、ブログに野菜の生育状況を順次アップしていきます。
家庭菜園を初めてみようと思っている方は、育てやすい春野菜で家庭菜園デビューしてみてはいかがでしょうか!
今回の記事作成、および野菜の栽培にははじめての野菜づくり図鑑110種を参考にさせていただいております。