コーヒー好きなら一度は憧れる「ハンドドリップのコーヒーを美味しく淹れられる」というステータス。
特に筆者と同世代の40代男性の趣味としては、写真、楽器と並んもはや“おっさんのたしなみ三種の神器”と言っても過言ではありません。
ドリッパーとペーパーフィルターを使って、自分の手で一杯のコーヒーを丁寧に淹れる——。
その行為は「味を楽しむ」だけでなく、心を整える静かなひとときでもあります。
この記事では、初心者でも失敗せずに楽しめるハンドドリップの世界をご案内します。
さあ、あなたも今日からコーヒー沼の住人です。
用意する道具
ハンドドリップの魅力のひとつは、特別な機械や大がかりな設備がなくても、少ない道具で手軽に始められること。
ハンドドリップを始めるのに必要な代表的な道具は次のとおりです。
- ペーパーフィルター
- コーヒー豆
- コーヒーミル
- ドリップポット
- ドリッパー
- サーバー
- タイマー
- はかり
- コーヒーカップ・マグカップ
コーヒーミルが手元にない場合は、お店で挽いてもらった豆や、すでに挽いてある豆を使えばOKです。
また、タイマーはスマホで代用できますし、はかりも家庭用のキッチンスケールで十分。まずは身近な道具で気軽にチャレンジしてみましょう。
基本のハンドドリップ手順

- お湯を沸かす(95℃が理想)
- ペーパーフィルターをセットして、湯通し
- 豆を挽く。ペーパーフィルターなら中細挽きが相性が良い
- 豆をセット(1杯分=約13〜15g)
- 少量のお湯で全体を湿らせて蒸らす(約20秒)
- 中心から外に円を描くように、ゆっくり注ぐ(3回程度に分けて注ぐ)
- 抽出が終わったら、ドリッパーを外して完成!
実際にハンドドリップでコーヒーを淹れてみよう
ここでは、筆者が実際にハンドドリップでコーヒーを淹れてみます。
あくまでもお店で出すわけではなく自分用。自分の好みに最適化されていればよいと思って、気楽にチャレンジしてみましょう。

マグカップ用に200cc抽出したいので、豆は15g使用します。

ペーパーフィルターなので中細挽きくらいを目安に。

ケトルとドリッパー・サーバー。正直大き過ぎて使いにくいから、買い替えたいです(笑)

まず、ペーパー全体にお湯をかけます。紙の匂いを軽減するのと、サーバーを温める工程です。

まず、全体にお湯を少量かけて蒸らしてあげます。僕はまだまだテクニックが足りないので、あまり膨らみませんが。コーヒーの良い香りが漂ってきます。

中心に少しお湯を垂らして「の」の字に2回まわして再度中心にお湯を垂らす。200cc入れますので、
- 20ccほどで蒸らす
- 80cc
- 80cc
- 40cc
の、蒸らし+3回で入れています。

白い泡はコーヒーのアクになる部分だそうです。

抽出が終わったら、サーバーを軽く振って、濃さが均等になるように混ぜます。
コツは「焦らず、急がず」。香りが立ちのぼる時間も、楽しみのひとつです。
おすすめの豆と味わいの違い
- 浅煎り:酸味があり、フルーティーな香り
エチオピア イルガチェフェ(ナチュラル)
ベリーや花のような華やかな香りと、紅茶のような軽やかさが魅力。
→ フルーティーで華やかさを求める人にぴったり
- 中煎り:バランスがよく、甘みとコクの両方が楽しめる
グアテマラ アンティグア
香ばしさとチョコレートのような甘み、軽やかな酸味のバランスが抜群。
→ 誰にでもおすすめしやすい万能タイプ
- 深煎り:苦味が強く、しっかりしたボディ感
マンデリン(スマトラ式)
重厚感のある苦味とスパイシーな香り、しっかりした後味が特徴。
→ 深煎り好きには定番の“ガツンと系”
豆の産地でも味わいは大きく変わります。 エチオピアは華やか、グアテマラは香ばしくてマイルドなど、試す楽しみも。
ハンドドリップをもっと楽しむコツ
- 朝の静かな時間に、音楽と一緒に
- お気に入りのカップで
- 抽出スピードや湯量を変えて、味の変化を楽しむ
- 同じ豆でも挽き方や温度で「違い」を発見
まとめ:自分だけの一杯に出会おう
ハンドドリップは「技術」よりも「楽しむ気持ち」が大事。
朝の静かな時間に、音楽を流しながら一杯を淹れるだけで、日常が少し豊かになります。 抽出スピードや湯量を工夫して、自分の好きな味を探してみる時間こそが、最大の贅沢。
毎日のコーヒータイムが、特別な習慣へと変わるはずです。 お気に入りの豆と器具で、自分だけの「最高の一杯」を見つけてみてください。